アサヒビールの開けやすい缶蓋が、国際的な包装技術のコンテストで受賞
アサヒビールの缶ビール製品に採用されている「小容量135ml缶の開けやすい缶蓋」が、世界包装機構(WPO:World Packaging Organisation)が主催する「ワールドスターコンテスト2018」において、「ワールドスター賞」を受賞しました。
感性工学で“指掛け部分”を改良
「ワールドスターコンテスト」は、世界の優れたパッケージや、それらパッケージ技術の開発・普及を目的として、各国で審査評価を受けた作品が集うコンテスト。これまでもアサヒビールは「日本パッケージングコンテスト」をはじめとする各種包装コンテストに出品をしており、今回の「ワールドスター賞」は通算3回目の受賞になります。
同社が「開けやすい缶蓋」の開発・導入を決めた背景には、高齢化に伴う飲酒量の減少などによって「小容量容器」の購入頻度が増加傾向にあったことや、消費者から「アサヒスーパードライ 缶135ml」の開け方について意見をもらったりしていたことが背景にあったそうです。
今回の開発にあたっては、“指の入りやすさ”、“プルタブとのフィット感”など、指とプルタブが最初に接触する“開け始め”が重要であるとの感性工学的知見を活かし、指掛け部分の改良を行いました。
具体的には、プルタブと缶蓋の隙間を広げたほか、フィンガーホール部分やプルタブ部分を変更して開栓時の負荷(「開口力」)を約25%低減。また、飲み口部分の面積も約25%大きくして、飲みやすさ・注ぎやすさも向上させたそう。加えて、缶蓋を薄くしたことでアルミニウム使用量が約6%削減され、環境負荷低減も実現したとしています。
受賞にあたってのコメント
(アサヒビール株式会社 研究開発本部 容器包装研究所長:冨野義孝氏)
この度、「小容量135ml缶の開けやすい缶蓋」が世界包装機構の「ワールドスター賞」を受賞したことを大変光栄に思います。また、同コンテストでは3回目の受賞となり、当社の容器包装に関する研究開発や技術などが世界的な評価をいただいたことは非常に喜ばしい事であると思います。今回の受賞を励みとし、さらに利便性が高く、環境分野に貢献する容器・包装関連の研究開発をし、お客様に提供していきたいと思います。
そういえば135mlや250mlといったサイズの缶ビールを店舗等で見かけるたび、「大きな缶にしないと損なのでは?」と、よく思ったりしていました。でも、高齢層の方々からするとちょうど良いサイズなんですね。そう考えると今後はさらに需要が伸びていくのも分かるような気がします。
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