Far Yeastが山梨のピオーネや巨峰を使ったグレープエール発売!
Far Yeast Brewing(ファーイーストブルーイング)は2020年11月5日(木)、同社の「山梨応援プロジェクト」第3弾として、韮崎市のぶどうを使った発泡酒「GRAPEVINE」の予約販売を同社オンラインストアで開始しました。
ビールづくりで山梨活性化を
「山梨応援プロジェクト」とは、新型コロナウイルスの影響でイベントや行事の中止が相次ぐなか、「ビールづくりを通して県内産業の活性化をはかりたい」との思いから、山梨県小菅村に本拠地を構えるFar Yeast Brewingが立ちあげたプロジェクトです。
同プロジェクトではこれまでも、地元生産者の方々と連携し、県産の桃を使った「PEACH HAZE」、小菅村の梅を使った「Ume-kin’ Me Crazy!」が発売され、話題を呼んでいました。
出荷できないぶどうを活用
そんな「山梨応援プロジェクト」第3弾となるのが今回の「GRAPEVINE」。韮崎市にあるサンライズ農園のピオーネ、巨峰、ゴルビーを使ったビールです。Far Yeast Brewingが「県産ぶどうでビールをつくりたい」と考えていたところ、醸造長の知人づてに同農園の横森宏尹(ひろたか)氏とご縁があり、本商品の醸造が実現したそうです。
今年は7月の長梅雨と8月の猛暑の影響で、巨峰やピオーネといった黒系品種を中心に晩腐病(おそぐされびょう)という病気が広がり、県内ぶどうの出荷量が大きく落ち込んだそう。
サンライズ農園でも巨峰やピオーネの一部がこの病気に罹り、商品として出荷できず廃棄せざるを得ない状況となっていました。しかし、病気に罹っていない実は甘みや酸味も十分あり美味しく食べられるとのことで、今回、ひと房ずつ病気の実を切り落とし、出荷できないぶどうのなかからビールの醸造に使える部分を原料として譲り受けたとのことです。
ワインの醸造手法を採用
そのうえで、本商品の醸造では「コールド・ソーク」と呼ばれるワインの醸造手法を採り入れたとのこと。発酵がはじまる前にタンクごと冷蔵コンテナに入れ、低温で約1週間漬け込むことにより、ぶどうからより多くの色素や香りなどの成分を抽出するそうです。
本商品のビアスタイル(ビールの種類)は「イタリアングレープエール」。イタリアのクラフトビール醸造所で、ワイン用のぶどうを使ってつくられはじめたスタイルで、発酵過程で果肉や果皮、果汁を投入していくそうです。この手法に則って「GRAPEVINE」では発酵過程でも果汁が投入されました。
一方で、ホップはトロピカルフルーツ、ベリー、ストーンフルーツのようなアロマを持つ「Enigma(エニグマ)」を採用し、ぶどうの複雑な香りと組合せたとのこと。ペールモルトのもたらす金~銅色と、ぶどうの色が混ざり合い、オレンジワインのような色合いのフルーティーなビールに仕上がったとしています。
全国発売は11月18日(水)を予定していますが、同社オンラインストアでは11月5日(木)に販売受付を開始。また、都内五反田の同社直営店Far Yeast Tokyo Brewery & Grillでは、11月12日(木)に樽生で先行開栓予定としています。
「GRAPEVINE」概要
- 商品名
- GRAPEVINE
- 販売開始日
- 2020年11月18日(水)
- 価格
- オープン価格
- 原材料
- ぶどう(山梨県韮崎市産)、麦芽、ホップ
- アルコール度
- 5.5%
- スタイル
- Italian Grape Ale
- 品目
- 発泡酒
- 醸造所
- Far Yeast Brewing 源流醸造所(山梨県小菅村)
- 仕様
- 350ml缶、15L樽
- Webサイト
- Far Yeast Brewing オンラインストア
山梨応援プロジェクトページ
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