富士桜高原麦酒、“がんサバイバー”支援のホワイトエール発売！

2023-02-05

富士観光開発（山梨県南都留郡富士河口湖町）は2023年2月4日（土）、同社が醸造・販売する「富士桜高原麦酒（ふじざくらこうげんビール）」ブランドから、がん患者とその家族、医療従事者へのサポートと、がんに対する正しい知識の啓発を目的にしたというビール「Beer yourself（ビア ユアセルフ）」を発売しました。

売り上げの一部は、がん支援団体へ寄付される予定となっています。

がん啓発目指しビールづくり

富士桜高原麦酒の醸造長である宮下天通（みやした・ひろみち）氏と、“がんサバイバー”（※1）である山崎栄子さんとの出会いから誕生したという本商品。がんに罹り、治療と仕事の両立などで鬱々とした日々を送っていたなか、クラフトビールに出会ったことで新たな楽しみが生まれ、多くの仲間ができ、笑顔を取り戻したという山崎さんには、「がん啓発のためのクラフトビールをつくる」という夢があったそう。

それを知った宮下氏をはじめとする人々が「Team：Support Cancer Craft Beer」（※2）を発足。メンバーは全員が身近でがん闘病のサポート経験があるとのことで、今回の「富士桜高原麦酒 Beer yourself」には、「手に取ったひとりひとりが、がんに関する意識を高め、知識を増やし、がんに対して行動を起こすように」との願いを込めたとしています。

オレンジやコリアンダーの香り

本商品の仕込みは、2023年1月1日元旦に「Team：Support Cancer Craft Beer」発足メンバーも参加して行われ、山崎さんはオンラインで仕込みの様子を確認したそうです。

ビアスタイル（ビールの種類）は、山崎さんの希望もあり“白ビール”に。クラフトビールファンにも、初めて飲む方にも満足してできるようにと、「ホワイトエール」に決定しました。ホップは“勝利”を意味する「トライアンフ」を使用したほか、オレンジピールやコリアンダーを投入し、ほんのりとオレンジやコリアンダーの香りや柑橘系の苦味が引き立つビールに仕上げたとしています。

発売は2月4日の「ワールドキャンサーデー」（※3）。同社オンラインショップほか、発足メンバーの店舗「クラフトビアマーケット田町」を含むクラフトビアマーケット全店舗や、「クラフトビールシザーズ秋葉原」「クラフトビアサーバーランド赤坂見附」ほか、今回のプロジェクトに賛同する全国のビアバーや飲食店、酒販店などで提供、販売される予定としています。

※1　がんサバイバー
がん治療を終えた方だけでなく、がんと診断されたばかりの方や、治療中や経過観察中の方なども含む、すべての「がん体験者」のことを指す。がんの生存率が向上した一方で、がんサバイバーや家族は「副作用などの身体的問題」、「再発への恐れといった精神的問題」、「周囲との接し方などの社会的問題」、「治療費などの経済的問題」といった様々な問題に生涯にわたって直面する。そのような背景から、がんと向き合いながら自分らしく生きるという意味を含んだ言葉が使われるようになった。

※2　Team：Support Cancer Craft Beer（サポートキャンサークラフトビア）
がん患者とがんに関わる方々（ご家族や介護者、医療従事者や研究者）を応援し、がんに対する正しい知識の啓発を目的とし、毎年ビールを製造し、2月4日より販売していく予定。

※3　ワールドキャンサーデー
毎年2月4日、世界中で人々が、がんに対する意識を高め行動を起こす日。2000年の世界対がんサミットで各国代表によりこの日が宣言された。

「富士桜高原麦酒 Beer yourself」概要