｢キリン ホームタップ｣で会員とのビール協創プロジェクト始動！

2024-07-07

キリンビールと木内酒造は2024年、キリンビールの会員制生ビール提供サービス「キリン ホームタップ」（以下、ホームタップ）にて、会員とともに新しいビールをつくるプロジェクト「WE CRAFT project」をスタートしました。同プロジェクトから生まれたビールは今年12月頃に発売予定としています。

「ホームタップならではのビールを」

月2回ペットボトルに入ったビールが自宅に届き、専用のビールサーバーで注ぐことにより本格的な生ビール体験が自宅で楽しめるという「ホームタップ」。同サービスでは、以前から会員アンケート等で「オリジナルビールが飲みたい」「ホームタップに入っているからこそ味わえるビールが飲みたい」といった声も多かったそう。そこで今回、かねてよりホームタップで「常陸野ネストビール」ブランドを提供する木内酒造と協業し、新たなビールをつくる「WE CRAFT project」がスタートしました。

プロジェクトでは、まず会員を対象に「飲みたい・つくりたいビール」について意見を募り、その内容をベースに、2024年2月にホームタップ会員のなかから応募抽選で決定したアンバサダー20名とワークショップを開催。さまざまなビアスタイルの試飲を行いつつ、木内酒造の醸造家との対話やグループワークを通じて、1人ひとり理想のビールをコンセプトシートにまとめ、「ホームタップでしか味わえない新しいおいしさ」について検討していったとしています。

アンケート1位は国産素材の贅沢ピルスナー！

そこから生み出されたアイディアや「飲みたい・つくりたいビール」のアンケートから、「国産素材の贅沢ピルスナー」「国産ライムの爽快ラガー」「和素材が香るペールエール」という3種のコンセプトが選定され、そのなかから3月に実施された会員オンライン投票により「国産素材の贅沢ピルスナー」のコンセプトが決定。その後、茨城県那珂市にある木内酒造の額田醸造所にて、最終選考の対象となるピルスナーの試作品2種が、それぞれ異なるレシピで醸造されました。

デコクションvsインフュージョンで異なる味わい

今回つくられた試作品「X」と「Y」の2種は、ともに那珂市で木内酒造が自ら栽培している大麦の麦芽を使用したオールモルトピルスナーです。どちらもアルコール度数は5％。ホップも、ともにキリンビールが育種した、華やかな香りが特徴の日本産品種「IBUKI」をメインに使用しています。

そのうえで、試作品「X」のうほうは、仕込み工程で麦汁の一部を沸騰させてから元の麦芽に戻す「デコクション」を3回繰り返す「トリプルデコクション製法」により、深みのあるアピアランス、麦のうまみやコクを引き出したとのこと。一方、試作品「Y」のほうは、麦汁全体の温度を少しずつ高める「インフェージョン製法」を採用してスッキリした飲み口に仕上げたほか、「IBUKI」のほかに一部アメリカンホップを漬け込む「ディップホップ製法」によって華やかな柑橘香を引き出したとしています。

完成品は12月にホームタップで発売

6月末に都内の常陸野ブルーイング東京蒸溜所で開かれた試飲会では、新商品発売前にキリンビールが実際に行っている調査の簡易版を実施。「感じ方や好き嫌いはそれぞれ異なるので、正解はなく、直感的に評価をしていただければ」（キリンビール）とのこと。先だって行われた木内酒造およびキリンビールでの試飲でも、評価は「X」と「Y」で真っ二つに割れたそうです。

今後は東京と京都にて、計200人以上の会員を対象に開催される試飲会を通して、「X」「Y」から選ばれたどちらかが最終的に製造・販売されることになるという今回のプロジェクト。その後は7月のデザイン投票を経て、ホームタップでのみ体験できる「WE CRAFT project」オリジナルビールが2024年12月頃に発売される予定としています。

「キリン ホームタップ」概要