塵も積もれば……3万トン(!?) キリンがビールや発泡酒向けに国内最軽量(※1)のアルミ缶を開発
キリンは6月9日、環境に配慮したパッケージ開発の一環として国産最軽量のアルミ缶を開発したことにより、日本包装技術協会が主催する「第41回木下賞」を受賞したと発表しました。
(※1) 同社調査による。(2017年6月8日現在)
薄肉化しながらも強度を保てる新設計
同社パッケージング技術研究所が開発した新しいアルミ缶は、350mlで14.6gから13.8gへと約5%、500mlでは18.1gから16.8gへと約7%軽量化。結果として、“缶胴”部分では350ml缶が10.9g、500ml缶が13.9g。そして“缶蓋”部分では2.9gと、缶胴・缶蓋ともに国産最軽量になったそうです。
今回の軽量化は、アルミ缶の薄肉化をしながらも必要な強度を保てるよう形状などを工夫していくことによって実現したとのこと。すでに2016年11月下旬から順次、ビール、発泡酒、新ジャンル商品などで市場へ展開されています。
また、同社は今回のパッケージ開発によって、公益社団法人日本包装技術協会が主催する「第41回木下賞」の改善合理化部門にて、昨年の「国内最軽量ペットボトル」に続いて2年連続受賞を果たしました。
アルミ缶の軽量化はCO2削減に大きく貢献
「14.6gから13.8gへ」と言われただけだとピンとこないような気もしますが、今回の“缶胴”と“缶蓋”を同社が最大限に導入すると、製造工程でのCO2排出量が年間で約29,600t削減できる(!)といいます(※2)。これは一般家庭における約1.3万人分の年間CO2排出量に相当(※3)するとのこと。
(※2) 昨年のビール、発泡酒、新ジャンル出荷実績より算出。
(※3) 1人当たり年間CO2排出量は約2.2t。(温室効果ガスインベントリオフィス調べ<2014年>)
軽量化によるCO2削減効果は製造工程だけでなく、配送の段階でも燃費向上という形になってあらわれる筈ですから、まさに「塵も積もれば~」の世界ですよね。大企業ならではの開発力を生かした素晴らしい成果だと思います♪
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