クチコミだけでビール注文!? キリン&ヤッホーが期間限定イベント

2024-12-07

キリンビールとヤッホーブルーイングは2024年12月4日（水）～8日（日）の5日間、2社共同で、クチコミで商品を注文する“ブラインドオーダーシステム”というビアバー形式のイベント「クチコミで味わうビアバー」を、都内のZeroBase渋谷で初開催しています。

“生活充実欲求者層”にクラフトビールの魅力PR

2026年には酒税法改正による酒税一本化（＝ビール減税）を控え、狭義のビールまたはクラフトビールに大きなチャンスが訪れているというキリンビール。一方で、ビール市場全体におけるクラフトビールのパイは依然小さく、同社「スプリングバレー」ブランドへの認知もまだまだこれからとのこと。そこで同社は現在、ターゲット層についても従来の「クラフトビールノンユーザー」から解像度を高め、国内でおよそ1600万人と言われる、“生活充実欲求者層”のなかのクラフトビールノンユーザーをターゲットとして再設定するなどして、さらなる市場活性化を図るとしています。

ただし、「そうした市場活性化はキリンビール1社だけでできるものでもない」ということで、今回は「まだクラフトビールを試したことのない方にも、楽しくておいしいクラフトビールの世界を体験していただきたい」という共通の思いから、ヤッホーブルーイングとのコラボレーションが実現。そのうえで、クラフトビールの最盛期であり、12月のクリスマスおよび年末年始に向けて市場がが盛り上がるタイミングで再度ユーザーにアプローチすべく、今回の「クチコミで味わうビアバー」開催となりました。

銘柄を伏せて注文。次は自分がクチコミを書く番に

「クチコミで味わうビアバー」のコンセプトは「心躍る、クラフトビールとの新しい出会い」。ヤッホーブルーイングが以前行った調査によると、クラフトビールを飲むきっかけの1位は家族や友人など第三者からのおすすめだったそう。そこで今回のイベントは、ブルックリン・ブルワリー、スプリングバレー、ヤッホーブルーイング、銀河高原ビールのクラフトビール計9銘柄のなかから、それぞれファンによるリアルな“クチコミ”だけを頼りにして飲みたいビールを選んでもらうという、クラフトビールならではの新しい楽しみ方を提案する“ブラインドオーダーシステム”で開催されることとなりました。

来店したユーザーは、店内の注文ボードに掲示された推奨コメントや、前日訪れた顧客が感想を書いたメニュー表から、“クチコミ”だけを頼りに、銘柄が知らない状態でビールを選択。そこで、“種明かしキット”とともに提供されたビールに口を体験しつつ、キットを開封して銘柄を知ったうえで改めてビールを楽しむという仕組みになります。

そのうえで、キットに同封された「感想ステッカー」に自らも感想を記入して、店内の壁面に貼り付けます。すると翌日には、そうした感想のなかからセレクトされたクチコミが再び注文ボードに掲出されて、次に来店する顧客の選択基準になるという、いわば“クチコミの連鎖”を生み出す流れとなっています。

イベントと連動した売り場も登場

5日間で約3,400人の体験を想定しているという今回のイベント。初めての試みということもあり今のところ継続的な開催は計画していないものの、「皆でクラフトビールのカテゴリーを盛り上げていきたいという思いは同じ」として、本イベントの反応なども踏まえつつ、今後も両社は新しいコラボレーションの可能性を模索していきたいとしています。

「クチコミで味わうビアバー」概要