熊本大学育種の分裂酵母を使った“吟醸香クラフトビール”発売！

2023-11-10

熊本大学は2023年11月6日（月）、大学院先端科学研究部附属 生物環境農学国際研究センターの谷時雄特任教授ら研究グループが新たに開発した酵母「分裂酵母Kumadai-M23株」を使用したというクラフトビール「Kumadai Craft Beer JAPONICUS vol.2」を、同大学生協で限定発売しました。

醸造はダイヤモンドブルーイング

「分裂酵母Kumadai-M23株」を用いて製造し、フルーティで深みある日本酒の香りと、スッキリとした甘みのある味わいを引き出した“吟醸香クラフトビール”という本商品。「分裂酵母Kumadai-M42株」を使用して今年4月に発売したビール「Kumadai Craft Beer JAPONICUS」に続いて“分裂酵母ジャポニカス熊大育種株”を使ったという今回の製造も、前回と同じく熊本市のダイヤモンドブルーイングが担当したとのことです。

分裂酵母ジャポニカスは、一般的なビール醸造に用いられる出芽酵母とは違い、均等に分裂していく珍しい酵母とのこと。そのうえで、「分裂酵母Kumadai-M23株」を使用した今回のビールは、前回のビールと比較して、吟醸香の主成分であるカプロン酸エチルと酢酸イソアミルを高生産する株を使用していることもあり、より丸くふくよかで、深みのある上品な味わいになったそう。なお、本ビールは熟成が特徴の1つであり、冷蔵庫での瓶内長期熟成により味わいが変化・向上するとしています。

ラベルデザインは同大学の梅木久美日さんが担当。ラベルには、熊本大学の校旗カラーである紫紺とうこんが使用されており、ワクワクした気持ちにクラフトビールの弾ける泡の様子が表現したとのこと。本製品の売り上げの一部は熊本大学の研究基金に寄附され、本学の研究活動推進に活用されるとしています。

「Kumadai Craft Beer JAPONICUS vol.2」概要