日本古来の茶葉を使ったビール「京都・中川まんまビーア!」発売!
大谷大学(京都府京都市)は2022年8月、「西陣麦酒」を製造・販売するヒーローズ(京都府京都市)と連携し、日本古来の茶葉を原料に使用したというクラフトビール「京都・中川まんまビーア!」を開発しました。販売は8月下旬にスタートします。
醸造は“西陣麦酒”のヒーローズ
京都市北区中川学区が抱える課題などについて考えることを目的とした、大谷大学の取り組み「中川学区の暮らし再発見ーお茶によるビールプロジェクト」から生まれたという本商品。中川学区で栽培されている日本古来のお茶を使った「まんま茶」を原材料に使用したビールで、2020年にも発売され話題を呼んでいました。
製造にあたっては、同大学社会学部コミュニティデザイン学科 志藤修史教授のゼミ学生が、中川学区住民の方々とともに茶葉を収穫したうえで、社会福祉法人菊鉾会の醸造部門であるヒーローズが醸造を担当するという、農福学連携の開発商品となっています。
自閉症の方々の就労支援などを行っているヒーローズの厚意により、販売益の一部は中川における学生の活動費用に還元されるとのこと。今年度の醸造では夏と秋以降の2回、各限定400本の販売を予定しており、第1回目は8月下旬に販売されます。
「自然のまま」の茶葉を使用
中川に自生するお茶の木の一部は、日本最古の茶園がある高山寺(京都市右京区高雄)のお茶の木とほぼ同一種であることが分かり、地元の方が「あるがまま」「自然のまま」の茶葉という意味からで“まんま茶”と名付けられたそう。昔は家のお茶の木からつくったお茶を農作業などの合間に飲んでいたそうですが、同地区でのお茶摘みも、今では住民にも忘れさられ、過去の風景となっていたとのこと。
そうした状況のなか、高山寺に近く、歴史的に関わりの深い中川学区での “まんま茶”の発見は、「地域とお寺の繋がりをさらに深める証と考えた」という同プロジェクト。現在は、中川の暮らしに根差した “まんま茶”を復活させるべく、キャンパス内でもお茶を栽培するなど、学内でも中川の歴史や伝統を学べる機会をつくっているそうです。
「中川学区の暮らし再発見ーお茶によるビールプロジェクト」学生代表コメント
大谷大学 社会学部コミュニティデザイン学科 第3学年
徳山佳哉(とくやま・よしや)さん
私が本プロジェクトに参加したきっかけは、「学生×お茶×ビール」という組み合わせがインパクトのある取り組みだと感じ、社会学部コミュニティデザイン学科 志藤 修史教授のゼミを選択したことです。『京都・中川まんまビーア!』は地道な作業の積み重ねできていることを学びました。
現在は学生代表として、各活動のプレゼンテーションや資料作成、パンフレット作成や連絡係など、全体の流れを見ながらプロジェクトメンバーをまとめています。様々な役割がある中、一人ひとりの作業内容を把握することが難しい一方、リーダーとして全ての作業工程に携われるため、幅広い経験ができることにやりがいを感じています。
ビールが完成したら、中川を離れた若い方々にも飲んでいただき、地域の魅力を再発見するきっかけになってほしいと思っています。将来的には、大学で学んだことを活かし、地元を盛り上げる存在になりたいです。今後も地域の方々に喜んでいただけるよう、頑張ります!
「京都・中川まんまビーア!」概要
- 商品名
- 京都・中川まんまビーア!
- スタイル
- ゴールデンエール
- モルト
- Pilsner, Viena, Carapils
- ホップ
- CZ SAAZ
- 副原料
- 茶葉(京都・中川産)
- ABV(アルコール度数)
- 5%
- IBU+(苦味+α)
- 20 / ★★☆☆☆1
- 取り扱い店舗
- ・京都第一酒造(有) 〒602-8434 京都府京都市上京区西船橋町338
・京のSAKESORA 〒604-8118 京都府京都市中京区堺町通三条下る道祐町135-1 三条食彩ろおじ堺町の道
・酒房CRAFT MAN 〒604-0821 京都府京都市中京区観音町71
・山岡酒店 〒602-8475 京都府京都市上京区千本今出川上る西側牡丹鉾町555 - Webサイト
- 「京都・中川まんまビーア!」公式サイト
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