ヤッホー、度数10%のバーレイワイン缶製品｢眠れるししし｣発売！

2024-05-01

ヤッホーブルーイングは2024年4月26日（金）、通常のビール製造の10倍以上におよぶ時間をかけて熟成させた、“バーレイワイン”と呼ばれるビアスタイル（ビールの種類）のクラフトビール新製品「眠れるししし2024」（以下「眠れるししし」）を発売しました。

熟成期間は通常の10倍以上

原料の麦芽を通常の約1.8倍（※）使用し、麦汁を煮詰める煮沸工程には約2倍、熟成には10倍以上の時間をかけているという「眠れるししし」のビアスタイルは、“麦のワイン”とも呼ばれる「バーレイワイン」。製造に時間も手間もコストもかかるため流通量の少ないビアスタイルで、麦芽を大量に使用することにより感じられる麦の甘みやとろりとした口当たりに加え、重厚な味わいや長期熟成による複雑な熟成香が特長としています。
※ ヤッホーブルーイングの主力製品「よなよなエール」と比較

自宅での熟成で香味が複雑に変化

本商品はタンクにて十分熟成された状態で出荷されますが、保管中も熟成により徐々に香味が変化するため、ワインのように自宅でさらなる熟成を楽しめるとのこと。今回は、家庭用冷蔵庫内でも気軽に熟成が楽しめるよう缶製品で発売するほか、熟成期間に差をつけて飲み比べられるよう、通販用製品および一部の流通用製品は2本セットで販売されます。

本商品における熟成の意味は、「ビールを低温で貯蔵するうちに多様な化学変化が起こり、香味に複雑な変化が生じること」。熟成に影響する要素は多岐にわたるため、そのメカニズムは完全には解明されていないそうですが、自宅での熟成によって、「ストロベリーのようなフルーティな香りからシェリー酒のような重厚な香りへ」「アルコールの角が取れて味がまるくまろやかに」等、複雑な香味の変化が楽しめるとしています。

通常、ビールは充填してから時間が経過するほど酸化が進み香味が劣化するため、新鮮なうちに飲むことが推奨されています。しかし、ヤッホーブルーイングは本商品について、ある程度の熟成による変化が、「バーレイワイン」として表現したい香味にポジティブな影響をもたらすと考えているそう。そのため、一定期間内の保管が生む変化を熟成による好意的な変化と捉え、楽しみ方の一つとして「自宅での熟成」を提案しているとのことです。

JGBA2024でトップの銀賞受賞

本商品の開発でこだわったのは、麦芽とホップの香りのバランスだったというヤッホーブルーイング。伝統的なブリティッシュスタイルのバーレイワインは、麦芽由来のベリーやチョコレートを思わせる甘みや香りが特長なのに対し、「眠れるししし」では、そこにハーブのような上品な香りを持つチェコ産のホップを合わせたとのこと。

これにより、熟成によるシェリー酒のような香りも重なり、バランスの取れた心地よい味わいが楽しめる製品に仕上がったという本商品。香りのバランスの良さやビール自体の完成度の高さが評価され、国内のビール品評会である「ジャパン・グレートビア・アワーズ2024」（以下：「JGBA2024」）では、ブリティッシュスタイル・バーレイワイン・エール部門としてトップとなる銀賞を受賞しました。

「眠れるししし」開発担当ブルワー 荒井隼人氏のコメント
麦芽による甘みや重厚さのなかにホップらしさがきちんと感じられるようなパーレイワインをつくりました。グラスに逹ぎ時間をかけて飲むことで、だんだんと変化する味わいを楽しんでください。夜のリラックスした時間を少しでも豊かにできたらうれしいです。
▼荒井隼人（せるべぇ、醸造部門ユニットディレクター）プロフィール：
前職は日本製鉄㈱の生産技術職。千葉・メキシコの製鉄所に勤務したのちヤッホーブルーイングに入社。過去には福ビール2021（ヘイジーIPA）やバーレイワインの製品開発などを担当。

ラグジュアリーなオリジナルBOXで配送

ヤッホーブルーイングの公式通販サイト「よなよなの里」で販売する「眠れるししし」は、家の扉を模した高級感あるオリジナルBOXに入れて届けられる予定。製品には「眠れるししし解体寝書（製品リーフレット）」を同梱するそうです。

2001年から20年以上瓶製品のバーレイワインをつくり続けてきたヤッホーブルーイングは今回、「バーレイワイン」というユニークなスタイルを、より多くの人々に楽しんで欲しいとの思いから、缶製品として香味やコンセプトを新しく開発。「じっくり味わう重厚な香味」「自宅で追い熟成させる喜び」など、ワインやウイスキーにも近い楽しみ方ができる「眠れるししし」を通して、ビールファンに加えて、他の洋酒に親しんでいる人々にもクラフトビールの世界の奥深さを知って欲しいとしています。

「眠れるししし2024」概要と販売情報

通販用缶製品の販売情報

樽製品の販売情報