「リオ・ブルーイング・コー 東京醸造所」が品川区の東急池上線高架下で3月13日開業

2018-03-23

「デリリウムカフェ」をはじめとしたビアバー/ビストロの展開や、「RIO BREWING & CO.」（リオ・ブルーイング・コー）による醸造事業を手掛けるEVER BREW（エバーブルー）株式会社が2018年3月13日（火）、同社初のブルーパブ（ビール醸造所併設パブ）など2店舗を品川区でオープンしました。

リオ・ブルーイング・コー初の自社醸造所

場所は、東急池上線五反田－大崎広小路駅間の高架下で同じ日にグランドオープンした商業施設「池上線五反田高架下」内で、ここにEVER BREWは、醸造所・ブルーパブ・熟成肉レストランの2店舗1醸造所を開業しています。

ブルーパブは「リオ・ブルーイング・コー 東京醸造所」。「リオ（RIO）」とは、ビール王国ベルギーで「ベルギービール名誉騎士」の称号も持つ同社代表の菅原亮平氏が、欧米の醸造家たちに「リョウ」でなく「リオ」と呼ばれることにちなんでいるそうです。

同社は2015年、ベルギー・ブリュッセルで子会社の「RIO BREWING & CO. SPRL」を設立し、これまで特定の醸造施設を持たないファントムブルワリーとして日本含む世界10ヶ国で醸造事業を展開してきました。現在はヨーロッパの星付きレストランでも数多く提供されるクラフトビール「初陣Uijin」「初陣柚子ブロンド」「初陣グリーンティーダブル」などを醸造するほか、世界中の醸造家とコラボレーションも行っています。

そんなEVER BREW初の自社醸造所は年間製造量6,000Lとなる見込みで、当初は樽生のみでスタート。国内出荷のみとなりますが、東京ミッドタウンの直営旗艦店でも提供予定としています。2018年3月現在は「発泡酒製造免許」取得を目指していて、早ければ4月～5月に醸造を開始する意向。また、併設パブでは東京ブランドの食材（三宅島の魚、「東京X」、東京食材他）をエッセンスに合わせた前菜などを提供するそうです。

概要「リオ・ブルーイング・コー 東京醸造所」

同じ場所に熟成肉レストランも開業

また、今回は同じ場所に黒毛和牛門崎熟成肉を中心としたグリルなどを提供するビストロ「BUTCHER NYC UNITED（ブッチャー エヌワイシー ユナイテッド）」もオープンします。

こちらのお店では、ブランド牛・門崎熟成肉専門店「格之進」の「黒毛和牛門崎熟成肉」や銘柄豚「東京X」の一頭買いを牛・豚ともに行うことで、その日の部位をステーキやグリル盛り合わせで豪快に提供していく予定。もちろん、お隣の「リオ・ブルーイング・コー東京醸造所」の自家製クラフトビールも提供するほか、直輸入アメリカ・ベルギービールや、フランス（アルザス・ボルドー）・スペインワインなども楽しめるそうです。

概要「BUTCHER NYC UNITED」

クラウドファンディングも実施中

EVER BREWは今回の展開にあたって3月7日にクラウドファンディングサイト「キャンプファイヤー」で醸造所部分のクラウドファンディングを実施しており、なんと50時間ほどで目標額を達成したそう。こちらは4月14日までのゴールをストレッチしたうえで、現在も引き続き公開中です。

＜クラウドファンディングページ＞
世界10ヶ国展開のファントムブルワリー【リオ・ブルーイング】が東京に醸造所開設！

なお、今回の醸造所にはパイロットプラントとしての位置づけもあり、こちらで人気の銘柄は2019年に東京近辺で建設・稼働を目指す別の醸造所で大規模に生産していく考えとのことです。また、2019年からはボトルでの輸出も見据えているほか、2020年には欧州での店舗展開を目指す方針。さらに、2021年には同社のビールを飲んで楽しんだあと宿泊できる施設の展開というのも考えているそうです。