アルコール度数10％！サンクトガーレンが“麦のワイン”2種を発売

2023-11-15

サンクトガーレン（神奈川県厚木市）は2023年11月16日（木）のボジョレー・ヌーボー解禁日に合わせ、ワイン並の高アルコールで、かつ長期熟成が可能な“麦のワイン”と呼ばれるビール2種「バーレイワイン」「ウィートワイン」を、各6,000本限定で発売します。

麦芽は通常の3倍を使用

“ワイン”の名が付く通り、ビールでありながらワインに匹敵するアルコール度数を持つ“麦のワイン”は、19世紀にイギリスで誕生した当初は大麦麦芽を主原料とする“バーレイワイン（Barley Wine）” 1種類でしたが、1980年代にアメリカで小麦麦芽を主原料にした“ウィートワイン（Wheat Wine）”が誕生。サンクトガーレンは2006年よりバーレイワインを発売したのち、2012年にウィートワインもラインナップに加えました。

ともに原材料は通常のビールと同じ麦芽、ホップ、水、ビール酵母のみですが、それを膨大な量使用し、極限までアルコールを高めている点が特徴とのこと。麦芽は通常の約3倍使用し、かつ濃度の高い段階の麦汁だけを使うため、通常1回の仕込みで約2,000Lのビールができるサンクトガーレンの醸造システムでも、“麦のワイン”は1,000Lしかつくれないそうです。

また、麦の旨味を凝縮したことによる、濃厚かつ蜜のようにとろりとした口当たりも“麦のワイン”ならでは。特にウィートワインの主原料である小麦麦芽は大麦麦芽よりもタンパク質が多いため、液の粘度が強くなり“とろみ”をより強く感じるそうです。

ホップの華やかな香りと重層な苦味も

一方、ビールの苦味と香りのベースとなるホップも、ウィートワインで通常の2.5倍、バーレイワインでは約7倍もの量を使用。そのため、特にバーレイワインは通常のビールとは比較にならないほどの濃厚さとともに、華やかな香りと、重厚な苦味を併せ持っているとしています。

アルコール度数はどちらも10％で、通常のビールの約2倍。出荷時点で通常の6倍の熟成期間を費やしているため、すぐに飲んでもブランデーを思わせる熟成感があるものの、購入後に1年、2年と熟成させることで、香りも味わいも驚くほど深みを増し、複雑味を帯びていくそうです。賞味期限は5年間とのこと。

また、新鮮な出来たてが喜ばれる一般的なビールに対し、“麦のワイン”は、ビールファンのあいだでは古いほど価値が高いとされます。多めに購入して熟成させ、前年のものと飲み比べを楽しむ方や、結婚や出産の年の記念に購入し節目の年に楽しむという方も多いそう。熟成させると、ドライフルーツやカラメルが複雑に絡み合ったような甘味が強く出てくるそうです。

さらに、サンクトガーレンは“麦のワイン”を瓶内2次発酵製法で仕上げており、発酵が終了したビールから古いビール酵母を取り除き、新鮮なビール酵母と糖分（麦汁）を添加して1本1本手作業で密封しているとのこと。

瓶に詰めたあと酵母が活動しやすい温度（13度前後）で2週間程度保ち、このときの発酵活動によって自然発生する炭酸ガスをビールに溶け込ませて仕上げているということで、栓を開ける瞬間まで発酵が続く、まさに“本当の生きているビール”としています。

ボジョレー・ヌーボーに対抗して同日解禁

本商品はワインに対抗できるビールということで、サンクトガーレンはボジョレー・ヌーボーに対抗して同日解禁しており、近年は「ビールファンならボジョレー解禁日は麦のワインで」といった動きも定着しているとのこと。ビアバーでは0時に合わせ樽生解禁イベントを実施する店舗もあるそうです。

また、小田急線本厚木駅北口すぐのサンクトガーレン直営タップルーム（神奈川県厚木市）では、2023年11月16日より在庫が無くなるまで、以下の4種が樽生で楽しめる予定としています。
・2022年製造の1年熟成バーレイワイン（大麦のワイン）
・2023年製造のバーレイワイン
・2022年製造の1年熟成ウィートワイン（小麦のワイン）
・2023年製造のウィートワイン

「麦のワイン」2種の商品および販売情報

「バーレイワイン（Barley Wine）大麦のワイン」概要

「ウィートワイン（Wheat Wine）小麦のワイン」概要

販売および直営店情報