今年は杏仁も! サンクトガーレンのチョコビールは2018年1月11日限定発売
サンクトガーレンは2018年1月11日(木)より、バレンタインシーズン向けにチョコレート風味のビール、通称“チョコビール”を発売します。発売13年目の「インペリアルチョコレートスタウト」や100kgの杏仁を使用した2018年限定の「杏仁チョコレートスタウト」等、4種になります。
高温焙煎でビターチョコのようなほろ苦さ
“チョコビール”といっても実際にチョコレートを使っているわけではありません。ビールの主原料となる麦芽だけでチョコレート風味を引き出したビールなので、甘いものが苦手な方へのバレンタインギフトにもお薦めとのことです。
通常のビールに使う麦芽は約85度で焙煎しますが、チョコビールに使う麦芽は約160度の高温で焙煎しているため、焦げる寸前の状態となり、色はダークな茶色。かじるとほろ苦いビターチョコのような風味がすることから、チョコレート麦芽と呼ばれています。
その麦芽でダークな液色やカカオのような香ばしい香り、そしてビターチョコやコーヒーを思わせるほろ苦さを引き出したのがこのチョコビールなんですね。
クラフトビールブームを駆け抜けたビール
サンクトガーレンによるチョコビールの歴史は2006年、社長である岩本伸久氏の夢だったヴィンテージビールとしての「インペリアルチョコレートスタウト」醸造からスタートしています。
ところが、「長期熟成が可能なビールなので1年かけてゆっくり販売を」という当初の思惑は外れ、限定6000本が4日間で完売。2007年は2万本に増産するも1日半、2008年も3万本が即日完売したそうです。そうして出荷量も増えるなか、いつしかその流れが「クラフトビールブーム(第二次地ビールブーム)」へつながっていったそう。
なお、現在は日本の酒税法では果物やスパイスがビールの主原料として認められていません。したがって、ビール定義の1つである「麦芽比率67%以上」をクリアしているにも関わらず、「インペリアルチョコレートスタウト」以外の3種は発泡酒の表記をせざるを得ません。
ただ、麦芽比率は高いので、税率だけは(発泡酒より高い)ビールと同じ。つまり節税型の発泡酒とはまったく異なる商品なんですね。先般ニュースになっていた税制改正では、そうした麦芽比率や副原料の有無によって異なるビール類の酒税が、やがて1本化されることになりました。
2018年の「チョコビール」4種ラインナップ
「インペリアルチョコレートスタウト」
2006年より毎年バレンタインシーズンに販売している、同ブルワリーの“チョコビール”を代表する商品。通常黒ビールの2.5倍以上におよぶ原料を使用するにも関わらず、1回の仕込みで通常ビールの半分程度しか醸造出来ない“超特濃”ビールです。泡はシェイクのように固く真っ黒で「まるで飲むビターチョコレートケーキ」という感想も。アルコールが9%と高く、ワインのように2年間の熟成が可能です。
- アルコール
- 9%
- 価格
- 600円(税抜き)
- 瓶容量
- 330ml(サンクトガーレンの取扱いビアバーでは樽生で楽しむことも出来ます)
- Webサイト
- 「インペリアルチョコレートスタウト」公式ページ
「杏仁チョコレートスタウト」
杏仁豆腐の原料としてお馴染みの杏仁を使った2018年限定チョコビールです。日本で市販されている杏仁豆腐は杏仁と似た風味のアーモンドパウダーやエッセンスで代用されているものも少なくないそうですが、こちらのビールでは本物の杏仁だけを使用。1回の仕込みに使う杏仁は100kgで、醸造の直前に細かく砕いて麦汁に投入するそうです。また、今回は麦芽化していない麦を数種類使用し、もっちり濃密な飲み口も表現。さらに乳糖でミルキーな風味をプラスしているそう。
- アルコール
- 6.5%
- 価格
- 500円(税抜き)
- 瓶容量
- 330ml(サンクトガーレンの取扱いビアバーでは樽生で楽しむことも出来ます)
- Webサイト
- 「杏仁チョコレートスタウト」公式ページ
「オレンジチョコレートスタウト」
オレンジピールにチョコレートをコーティングしたお菓子“オランジェ”をイメージしたビールです。マーマレードの原料となる橙(だいだい)オレンジを皮ごと細かく刻み、ジャムをつくるように長時間煮込んで風味を凝縮したうえで麦汁に合わせて発酵させたそう。使用した橙は神奈川産。オレンジの皮も実も丸ごと使用しているため、マーマレードのような柑橘の皮の苦味が後味に残るそうです。
- アルコール
- 6.5%
- 価格
- 500円(税抜き)
- 瓶容量
- 330ml(サンクトガーレンの取扱いビアバーでは樽生で楽しむことも出来ます)
- Webサイト
- 「オレンジチョコレートスタウト」公式ページ
「スイートバニラスタウト」
エスプレッソのように濃厚な黒ビールにバニラの香りを溶け込ませたスタウト。エッセンスなどの人工物は添加せず、一流パティシエも使用するといいうパプアニューギニア産のAグレードバニラを使用しているとのことです。飲み口は甘くまったりで、後口はバニラチョコのよう。なお、本商品のみ通年で販売しており、2018年1月11日にはバレンタインラベルで本数限定発売される予定です。
- アルコール
- 6.5%
- 価格
- 429円(税抜き)
- 瓶容量
- 330ml(サンクトガーレンの取扱いビアバーでは樽生で楽しむことも出来ます)
- Webサイト
- 「スイートバニラスタウト」公式ページ
※ 2018年1月12日(金)~21日(日)に東京ドームで開催される「ふるさと祭り東京2018」公式サイトでも、サンクトガーレンブースでチョコビール4種の樽生とボトルが販売されます。
※ ボトルは全国の主要百貨店(一部除く)のお酒売場などで販売予定。随時公式サイトでも掲載していくそうです。
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