サンクトガーレンが「かいこがね」使ったフレッシュホップIPA発売!

サンクトガーレン「FRESH HOP IPA(フレッシュ ホップ アイピーエー)」

サンクトガーレン(神奈川県厚木市)は2023年9月1日(金)、先月8月上旬に山梨県北杜市で収穫した国産ホップ1号「かいこがね」を使ったビール「FRESH HOP IPAフレッシュ ホップ アイピーエー)」を数量限定発売しました。

 


摘みたてホップをそのまま使用

サンクトガーレン「FRESH HOP IPA(フレッシュ ホップ アイピーエー)」

麦芽とともにビールの主原料であり、香りと苦味のベースとなるホップは、通常、夏に収穫したものを1年中安定した品質で使えるようにするために乾燥処理を施しますが、その工程で香りの成分が一部揮発することも避けられないそう。

これに対しサンクトガーレンの「FRESH HOP IPA」は、摘みたてホップをそのまま使用し、ホップ畑をそのまま詰め込んだようなフレッシュで瑞々しい香りを引き出したという、いわゆる“フレッシュホップビール”。ビール醸造所とホップ畑の距離が近く、かつホップ収穫期の限られた一時期にしかつくれないビールです。

 

山梨県北杜市でホップ収穫に参加

サンクトガーレン「FRESH HOP IPA(フレッシュ ホップ アイピーエー)」

サンクトガーレンも参加したホップ収穫風景。2023年は約80kgの「かいこがね」を収穫

そこで、サンクトガーレンは今年も山梨県北杜市の圃場で8月上旬に行われた「かいこがね」ホップの収穫に参加。収穫したホップをすぐさま神奈川県厚木市の同社工場に持ち帰り、醸造を行いました。初回のホップ投入は収穫から24時間以内に行われたそうです。

「FRESH HOP IPA」で使われている「かいこがね」ホップは、農林水産省に品種登録された国産ホップの第1号です。漢字で書くと“甲斐黄金”。生育段階の一時期に葉が黄金色となることから命名されたと言われており、フローラルな柑橘の香りが特徴になります。

 

サンクトガーレン「FRESH HOP IPA(フレッシュ ホップ アイピーエー)」

大量のホップが浮かぶ糖化槽の中

その「かいこがね」を使った本商品は、“マッシュホップ※1)”を皮切りに、醸造工程で4回ホップを投入。また、2次発酵中にもドライホップ※2)を2回実施したとのこと。通常のビールの約2倍におよぶホップ投入を経て完成したビールであり、栓を開けてグラスに注ぐと、まるでホップ畑の中にいるような青々とした香りが広がるとしています。

※1:通常は麦汁の煮沸段階で入れるホップを、その前の麦汁をつくる糖化段階でも入れる手法。通常よりも早いタイミングでホップを投入することにより、ホップのキャラクターをより強く引き出すことを目的としています。
※2:主発酵の終わったビールに、さらにホップを添加する工程。熱や発酵による影響を受けないため、ホップのフレーバーを強力にビールに添加することが出来ます。

 

ドライな“ブリュットIPA”

サンクトガーレン「FRESH HOP IPA(フレッシュ ホップ アイピーエー)」

マッシュホップを行うサンクトガーレン岩本氏(左写真右)とベン氏(左写真左と右写真)

ホップの香りを存分に楽しめるよう、ボディ(糖度)は極限までドライに仕上げたBrut IPAブリュットアイピーエー)のスタイルにしたという本商品。苦味は控えめにして、青々とした柑橘を思わせるホップフレーバーだけをビールに凝縮させたとのことで、ドライな飲み口に圧倒的ホップ感で、“ホップのシャンパン”のようなビールになったとしています。

 

北杜市ホップ栽培の灯を絶やさず

サンクトガーレン「FRESH HOP IPA(フレッシュ ホップ アイピーエー)」

ホップ農家の浅川定良氏(左)とサンクトガーレン代表の岩本伸久氏(右)

山梨県の旧北巨摩郡(現在の北杜市)では、大手メーカーとの契約により昭和初期から50年以上にわたりホップ栽培が広く行われており、最盛期は地域で800軒もの農家がホップ栽培を営んでいたそう。「かいこがね」はこの地で発見された品種です。しかし1993年、輸入ホップの台頭で地域の農家と大手ビール会社との契約が終了。大半の農家はホップ栽培を止め、「かいこがね」も姿を消していくことになりました。

今回サンクトガーレンが使用しているのは、そんな厳しい状況でも栽培を続けてきた、北杜市在住の浅川定良(あさかわ・ていりょう)さんが育てたホップです。大手メーカーとの契約終了から20年、誰も使ってくれなかったホップでも、「かいこがねの種を絶やしたくない」との思いでかいこがね栽培を続けてきた浅川さん。そんな状況を知ったサンクトガーレンが、2012年から浅川さんのホップを全量買い取ってビールに活用することとなりました。

 


「FRESH HOP IPA」概要

サンクトガーレン「FRESH HOP IPA(フレッシュ ホップ アイピーエー)」
商品名
FRESH HOP IPA(フレッシュ ホップ アイピーエー)
アルコール度数
6.5%
ボトル内容量
330ml
※他に業務用の樽もあります。
希望小売価格
539円(税込)
販売場所
オンラインショップ、サンクトガーレン取扱い各店。公式サイトに随時掲載
<樽生>提供店
▼「サンクトガーレン タップルーム
サンクトガーレン タップルーム
本厚木駅北口すぐにあるサンクトガーレンの直営店。レギュラービールから季節限定ビールまで、20種類のサンクトガーレンのビールが樽生で楽しめます。フードは注文を受けてから1枚1枚生地をのばし、石窯で焼き上げる本格ピザを提供しています。
【住所】奈川県厚木市中町2-2-1 本厚木ミロード② 1階(本厚木駅北口すぐ)
【電話】046-230-7017
【営業時間】月 12:00~22:00/火~金 12:00~23:00/土 11:00~23:00/日 11:00~22:00
※ ラストオーダー フード 1時間前、ビール30分前
公式ページ:https://www.sanktgallenbrewery.com/taproom/
<イベント>
▼けやきひろば秋のビール祭り
https://www.beerkeyaki.jp/
2023年9月14日(木)~18日(月・祝)
▼横浜オクトーバーフェスト2023
https://www.yokohama-akarenga.jp/oktoberfest/
2023年9月29日(金)~10月15日(日)
※ 他、サンクトガーレン取り扱いビアバーでも楽しめます。公式サイトに随時掲載予定。
Webサイト
サンクトガーレン「FRESH HOP IPA(フレッシュ ホップ アイピーエー)」 公式ページ

 

 

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