折れたバットを原料に使ったクラフトビールがそらとしばで発売!

2024-11-30

ヤッホーブルーイングは2024年11月30日（土）より、北海道北広島市「エスコンフィールドHOKKAIDO」球場内の同社クラフトビール醸造レストラン「そらとしば by よなよなエール」（以下「そらとしば」）で、北海道日本ハムファイターズ選手6名が使用していた、折れたバットを原料に使用したというクラフトビール「そらとしば シーズナル10（ビアスタイル：ウッドエイジドビール）」の提供を開始します。

ファイターズ6選手のバットをアップサイクル

ファイターズファンの協力のもと、折れたバットをアップサイクル

グリップ部分を切り落とし

なたやのこぎり使って芯材を取り出す

日本のプロ野球と大学野球の公式戦で年間およそ10万本以上が使用（※1）されているという木製バットは、木製の箸や箸置きへの再利用など、SDGsの観点からも資源を循環利用する取り組みが一部で行われているそうです。

そんなバットを初めてビールの原料に使用（※2）したというのが今回の「そらとしば シーズナル10」です。今回は6名のファイターズ選手（※3）が使用し、ヒビが入るなど破損したバットを譲り受け、10月に、ファイターズファンの方とともに、ビール醸造に使いやすくするための加工作業を行ったとのこと。実際に選手が使用していたバットを手に取り、のこぎりやナタを使ってバットの汚れや塗装等を落としていったそうです。

※1：日本プロ野球選手会（ https://jpbpa.net/partner/id1284202580-825685/ ）より参照
※2：2024年9月ヤッホーブルーイング調べ。日本プロ野球界で実施しニュースリリース等で発表されたものとして。
※3：アリエル・マルティネス選手、郡司 裕也選手、田宮 裕涼選手、松本 剛選手、水野 達稀選手、野村 佑希選手ら6名

水蒸気蒸留し香りを抽出

水蒸気蒸留のイメージ

実機の様子

蒸されるバット

加工した木材からは、水蒸気蒸留によって「芳香蒸留水」を取り出してビールに添加。これにより、バットに使用される香りの強くない木材からも効率的に香りを抽出したとのこと。また、今回は木の香りをより楽しめるよう、別途「オークチップ」を漬け込んでいるそうです。

バットを使ったキーホルダープレゼントも

バットの角を削り、そらとしばのロゴを印字したオリジナルキーホルダー

また、香りを抽出した後の木材や切り落とした端材は加工してキーホルダーにリメイク。11月30日（土）～12月15日（日）の期間に実施するSNSキャンペーンにて、「#来年のそらとしばバットビール」をつけて、次にバットを使ってほしい選手名を投稿した方のなかから抽選で20名にプレゼントする予定としています。さらに、加工作業で切り落としたグリップ部分は、ビールサーバーのタップハンドルとなり、そらとしば店舗で使用される予定としています。

SNSキャンペーン概要

ウッドと麦の香りが調和

そうして完成した本商品のビアスタイル（ビールの種類）は、「ウッドエイジドビール」。モルトの香りやコクが感じられる秋冬にぴったりの「ブラウンエール」をベースに、バットの芳香蒸留水とウイスキーオークチップを加え、味わいや香りに複雑さを出したとのこと。

ウイスキーオークチップ由来のバニラ・洋酒・バターのような香りのなかに、モルト由来のナッツのような香りが感じられるという本商品は、そらとしばメニュー「牛カルビのプルコギロールピザ」とのペアリングがいちおしとのこと。じんわりと広がるビールの苦味がプルコギの甘辛いタレにぴったりで、たっぷりとかかったチーズの甘味も引き立ててくれるそう。

【担当ブルワー　村田 稀水／ニックネーム：まれみんコメント】
オークチップ由来の甘くて重厚な香り、モルトのクリスピーな香りがバランスよく調和するように工夫しました。軽快ながらも複雑さのある味わいと共に、2024年シーズンのファイターズの活躍を振り返り、余韻を感じてもらえたら嬉しいです。

「そらとしば シーズナル10」概要