3ブルワリーが紀州南高梅の“超完熟梅”を使った｢梅ビール｣発売！

2024-09-14

梅干しの製造を手がける(株)うめひかり/梅ボーイズは2024年8月31日（土）、完熟の紀州南高梅を原材料に使用し、3つのビール醸造所がそれぞれ製造したという「梅ビール」3種の詰め合わせセットを、同社公式サイトにて限定発売しました。

規格外の梅を収穫後すぐに投入

お酒には熟しきっていない青梅を使うことが一般的だそうですが、今回の「梅ビール」は全て樹から落ちるまで完熟しきった梅で仕込んでおり、「桃みたい」とも言われる“超完熟梅”の甘く華やかな薫りが感じられるとのこと。ビールに使用した梅は、傷が付いていたりして出荷に適さない規格のもの。今年は梅が大不作で収穫量は例年の約3割にまで落ち込んでいたそうです。そんななか、貴重な梅を廃棄することなく楽しめないかと考えた結果、ビール醸造所3社の協力を得て今回の「梅ビール」3種が完成しました。

ビールを仕込むうえで傷や傷みは味と薫りに影響が無く、むしろ熟せば熟すほど甘く芳醇な薫りが増すそう。超完熟の梅は大変傷みやすいため収穫後すぐに各醸造所へ発送し、届いたらすぐに仕込むことで超完熟梅を使ったビール醸造が実現したとしています。

梅酒のような味わいのビール：アンドビール

東京・高円寺と山梨・勝沼の2拠点にてクラフトビールの醸造所を営むアンドビールは、梅ジュースをつくる要領で氷砂糖と一緒に超完熟南高梅を漬け込み、梅のエキスを抽出したうえでビールと一緒に熟成。梅酒のような味わいのビールに仕上がったとしています。

梅がふんわり香るペールエール：ガル屋beer

宮城県女川町のブルワリーであるガル屋beerが醸造したのは、梅がふんわり香るというペールエール。氷砂糖ではなく蜂蜜を使用しており、華やかな甘さが梅の酸味と調和して贅沢な味わいに仕上がったとしています。

野田塩で梅の風味引き立てる：遠野醸造

岩手県遠野市のブルワリー 遠野醸造は、完熟梅が持つ柔らかでフルーティーな香りを存分に引き出し、セゾンの酸味とともに爽やかで夏にぴったりのビールに仕上げたとのこと。ホップは「アマリロ」「シトラ」「モザイク」を使用。アクセントの岩手の野田塩が梅の風味を引き立てており、ゴクゴク飲めるビールになったとしています。

「梅ビール 3本セット」概要