選ぶ理由・飲む機会・好きなスタイルetc… ヤッホーブルーイングのクラフトビール実態調査

ヤッホーブルーイングは10月下旬、クラフトビールを月に1回以上飲む“クラフトビール常飲者”を対象に実施した、クラフトビール実態調査の結果を発表しました。
<調査概要>
調査対象:一都三県在住の20~59歳男女、クラフトビールを月に1回以上飲む人(クラフトビール常飲者)
調査期間:2018年10月
調査方法:インターネットによるアンケート
回答者数:1115名
回答者属性:全体=1115人、男性=558人、女性557名
回答から見える、クラフトビールの魅力

ビール系全体の出荷量が13年連続で縮小するなか、クラフトビールの出荷量は2011年から5年間の平均で毎年前年比120%の成長を続けているといいます(※)。昨今は首都圏を中心にクラフトビールを提供する飲食店も広がり、店舗内にビール醸造設備を併設したブルーパブと呼ばれる業態も増えてきました。
※ 国税庁 酒税課税数量、ビール酒造組合をもとに算出
そこで今回、ヤッホーブルーイングはクラフトビール常飲者を対象に調査を実施。クラフトビールが支持される理由や常飲者の実態について明らかにしていきました。その回答からは、従来のビールにはないバラエティ豊富な、クラフトビールだからこそ感じられる魅力が見えてきたとしています。
クラフトビールを選ぶ理由
1位は「選ぶ楽しみ」
まず、クラフトビールを選ぶ理由で1位になったのは「選ぶ楽しみ」(29.9%)。世界に100種以上のビアスタイルがあることで、消費者が味だけでなく選ぶこと自体を楽しんでいる様子がうかがえます。続く2位は「少し高くてもおいしいものが飲みたいから」で13.6%。大手の定番ビールに比べて数十円~数百円高価な傾向があるものの、おいしさを求めてクラフトビールを選択する人が多いことも分かります。そして3位は「コミュニケーションのきっかけになるから」(12.9%)。クラフトビールが飲める場、そしてクラフトビール自体がコミュニケーションツールになっている実態もうかがえました。
20~30代は「コミュニケーション」
ただ、クラフトビールを飲む理由の上位5つを年代別にみてみると、「コミュニケーション」と「味・品質」に関しては世代間で10ポイント以上の差が出ています。20~30代は「コミュニケーションのきっかけになるから」を挙げる人が40~50代より多く、特に30代は約2割に。一方、40~50代はコミュニケーションよりおいしさを重視する傾向がありました。経済的にも余裕がある40代以上はビールのおいしさという品質を求める傾向にあることがうかがえます。若い世代は品質だけでなく体験も含めたコト消費を楽しむ傾向があり、味わいだけでない魅力のあるクラフトビールはそのような価値観にフィットしたことも若い世代に支持されている要因の一つだと考えられます。
クラフトビールの飲用動機
飲むきっかけの1位は「口コミ」
クラフトビールを飲むきっかけについては、「家族・友人・知人に勧められたから」が最多で、4人に一人が口コミを飲用動機にしていました。以下、「美味しそうだったから」「パッケージデザインが気になった・気に入ったから」が続きます。味わいへの期待だけでなく、見た目でクラフトビールを手に取る人も15.8%いたことになります。クラフトビールは口コミで広がりやすく、さらにはデザイン性の高いパッケージも興味の対象になっていることがうかがえる結果でした。
50代は「味わい」「こだわり」求め飲用
一方、飲用動機の上位6項目を年代別に見ると、口コミの比率は若い年代ほど高いことが分かり、20~30代では3割以上の人が口コミを飲用動機にして常飲者となったことがうかがえます。一方、50代になると「美味しそうだったから」「こだわっていそうだから」という品質を求めて、自分の指標で新たにクラフトビールを飲用しはじめている人が多いことも分かりました。SNSやインターネットの口コミが身近な若い世代は、クラフトビールを選ぶ上でも周りからの情報を積極的に取り入れている様子がうかがえます。
クラフトビールを飲む場所
専門店では初対面同士でも仲良く
また、クラフトビールをよく飲む場所については、約7割の70.9%が自宅、約半数の46.2%がクラフトビール専門店(※)と回答しました。クラフトビール常飲者は自宅での家飲み以外では、特に専門店でクラフトビールを楽しんでいることが分かります。このほか、クラフトビール専門店を利用したことがある人に、お店での初対面の人との会話についてきいたところ、60.7%の人が「話が弾んだことがある」と回答。クラフトビール専門店では初対面の人とも会話が弾み仲良くなれる傾向にあることがうかがえます。
※ クラフトビール専門店:ビアバー、ビアバル、複数種類のクラフトビールを提供している店舗
交友関係も広がり、恋人ができる人も!
さらにクラフトビール専門店に行って良かったことをきいてみると、72.3%が「ビールや食事を楽しめた」と回答。続いて47.1%が「ビールについて知識が増えた」、30.6%が「交友関係が広がった」と回答しています。ビールや食事が楽しめることはもちろん、クラフトビールの種類や歴史など、ビールについての知識が増えることや、交友関係が広がることも支持されるポイントということが分かりました。「友達ができた」(12.4%)、「恋人ができた」(5.7%)という回答もあり、クラフトビール専門店が出会いの場にもなっていることがうかがえます。
好きなビアスタイルは?
好きなビアスタイル1位はペールエール
また、今回は好きなビアスタイル(ビールの種類)の調査も実施。その結果、9割弱の86.8%に好きなビアスタイルがあることも分かりました。一番人気はクラフトビールの定番であるペールエールで27.8%。次いで、日本では最もポピュラーなピルスナー(16.6%)、ベルギービールとして有名なホワイトエール(16.3%)と続きます。クラフトビール先進国であるアメリカで人気の高いIPA(インディアペールエール)は4位という結果でした。
20~30代はIPA、40~50代はピルスナー
こうしたビアスタイルの上位4種を年代別にみると、「ペールエール」は20~40代の幅広い世代から人気があった一方、IPAとピルスナーは世代で好みの傾向が分かれる結果に。20~30代ではピルスナーよりIPA の人気が高く、特に20代ではIPAがピルスナーに約9ポイント差をつけました。逆に40~50代ではピルスナーがIPAに10ポイント以上の差をつけて支持されています。50代では、他の世代と異なりピルスナーが一番人気。大手メーカーが長年製造してきたことで日本では最もポピュラーとなっているピルスナータイプのビールは、長らくビールを飲んできた年齢層にはなじみがあり、不動の人気であることも分かりました。
調査:ヤッホーブルーイング
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Posted by shioriworks0520
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