クラフトビールと飲み過ぎない若者のイイ関係「飲み会成人式」
ヤッホーブルーイングは2020年1月13日(月・祝)、都内のビアレストラン「YONA YONA BEER WORKS 赤坂店」にて成人大学生向けの飲み会啓発イベント「よなよなエールの飲み会成人式」を開催しました。当日の様子をレポートします。
飲み放題で後悔も? 令和の飲み会事情
「最近は価値観の変化を感じます。イッキが嫌いという学生さんも多いし」と話す本企画のリーダー「まるちゃん」(ニックネーム/写真奥左)
“イッキコール”で大騒ぎをするという大学生の飲み会イメージも、今は昔。
昨年ヤッホーブルーイングが大学生を対象に行った「飲み会実態調査」によると、今は多くの学生が適正な飲酒量を心がけ、料理とお酒の質をしっかり楽しみたいという、新しい価値観を持っているそうです。
ただ、精算上の都合などからコースは飲み放題を選び、その結果として、お酒やお料理に関するコスパの悪さ、あるいは二日酔い等々、後悔を感じることもあるそう。
成人大学生対象の飲み会実態調査結果(抜粋)
一方、同じ調査では「飲み会で飲んでみたい酒類」としてクラフトビールが一番に挙げられていたとのこと。
そこで、「クラフトビールを軸に、学生の方々と理想的な飲み会について考えたい」というヤッホーブルーイングが、東京大学発の学生プロジェクト「ごちそう会」(※)との共同で企画したのが今回の「飲み会成人式」です。
※「ごちそう会」:東京大学・早稲田大学などに所属する学生らが、食事をおいしく味わいながら、お酒を飲めたらいいなという思いから2011年に発足した学生プロジェクト。「自慢の料理+おすすめのドリンク」の「ごち会プラン」を首都圏内の飲食店を中心に展開するなど、新しい夜の集まり方を、様々な活動を通じて提案中。
飲み会は「量」から「質」へ
1人で参加した方も多かった今回のイベントですが、リラックスした雰囲気のなか、すぐ打ち解けていくことに
そうして令和初の「成人の日」に開催された本イベントでは、「自分たちが心から楽しめる飲み会の形を考えよう」という問いを投げかけつつ、ヤッホーブルーイング側からは新たな飲み会文化を広めるべく3つの仕掛けが提案されました。
提案1:ビールはあえて3杯まで
「この香り、何を連想しますか?」クイズ形式のやりとりも交えつつ、香りも楽しめるエールビールを皆でじっくりテイスティング
まずは、飲みすぎてしまわないよう「飲み放題」は無し。時間の経過とともに変化する香りも楽しめるクラフトビールは、少ない杯数でも長時間楽しむことができるということで、あえてアルコールは3杯までに。食事と合わせながらじっくり味わいます。
提案2:学生の声から生まれたコース料理
「白レバーのパテ」(左上)、「ナポリタン スパゲッティ」(右上)「ハッセルボックポテト」(左下)「窯焼きローストチキン」(右下)
また、「料理が美味しくない」「コスパが悪い」等々、料理に対して挙がっていた課題にも対応。「ごちそう会」および有志大学生からの「テーブルに届いたときの驚きがあるか」「取り分けるときに楽しいか」「お腹いっぱい満足できるか」といった意見を参考に、YONA YONA BEER WORKSのシェフが本イベント専用のコース料理を提供しました。
提案3:テイスティングやペアリングの指南も
ペアリングには“補完”や“対照”といった概念があり、たとえばロースト香が特徴の黒ビール「東京ブラック」には意外とバニラアイスがGOOD
さらには、美味しい料理とお酒を楽しむためのビールテイスティング作法や料理とのペアリング理論解説等々、クラフトビールに関するセミナーも実施。楽しみながら、クラフトビールを通じて飲み会の課題を解決するさまざまな方法が提案されました。
いいお酒との出会いがあれば
「ビールが苦手という友達に、ビアフェスで苦味の少ない白ビール等を紹介して“おいしいじゃん”と言わせるのが趣味です(笑)」という野並さん
「お酒とのいい出会いができていない仲間は多いと思うんです」と話すのは、ヤッホーブルーイングとともに今回のイベントを企画した「ごちそう会」代表を務める東京大学の野並新さん。
「でも、“酔うから楽しい”ではなくて、“お酒自体がおいしい”という出会いをした人たちは、次々とお酒へのこだわりが目覚めていくんですよね」
本イベント構築には「ごちそう会」メンバー含む計5名の有志大学生がヤッホブルーイングとともに参画。ご本人たちも大いに楽しんだ1日に
逆に、気になってはいるけれども、「おいしいお酒の見つけ方が分からない」、あるいは「どんな風に理解を深めたらいいか分からない」という人も多いそう。
「そういうとき、まるちゃんが冒頭で話していたように、“皆さんが普段飲んでるのって、ほぼピルスナーだけなんですよ?”みたいな身近な話にたとえたり、一緒に飲みながら香りを何かに例えてみたりして、実体験も交えて入口からきちんと用意することができたら」と、今回のイベント開催に至った経緯等を話してくれました。
心から楽しめる飲み会の形は?
飲み会独特の“あの騒々しさ”がなかった今回のイベント。思い思いに楽しみながらも、参加者の方々は皆、終始落ち着いた様子でした
おおいに盛り上がったイベントの終盤、冒頭に投げかけられた「心から楽しめる飲み会の形」について改めて参加者に意見を募ってみると、、、
私にとって心から楽しめる飲み会の形は、おいしいごはんと、おいしいお酒があって、そして会話を楽しめる飲み会です。その意味で、今日はおいしいごはんとビールを楽しめたのはもちろん、初めてお会いした方とも仲良くなれたというのがすごく楽しい体験でした
それぞれの自由がぶつからない飲み会がいいな、と考えています。“こういう行動をしたい”という人が2人いたとして、どちらかに強制されないような、“好き”がぶつかり合わない飲み会がいいなと思っています
等々、本イベントへの満足感とともに、会話や自由、あるいは多様性を大切したいといった声が数多く聞かれました。
一定のアルコールが入った飲み会の終わりでも冷静に語る学生ばかりだったのが印象的でした
「ここで得た体験や知識をお土産として持ち帰ってもらったら、あとは自宅でペアリングを試してみたり、どんどん世界が広がると思うんです。今日のイベントが、そんな風にして日常を豊かする出会いになれば」と、前述の野並さん。
なお、本イベントに対する満足度のアンケート調査では、7段階評価で「満足」と答えた回答者が(上位2段階の満足度の合算で)100%(!)だったそう。
新しい飲み会文化(というか、より自然な楽しみ方への回帰?)を広げていくために、クラフトビールは1つの大きなトリガになると感じられる1日でした。
<取材協力>
ヤッホーブルーイング
ごちそう会
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